ここ数日、武官肺炎(新コロナウイルス感染症)の感染者数が急激に増え始めましたね。明日には戦後初の「緊急事態宣言」が出され、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県がその対象とされるようです。
【中継 小池都知事が記者会見】https://t.co/GHol4XlayJ
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2020年4月6日
6日午後9時半から行う小池都知事の会見を中継。政府が「緊急事態宣言」が出した場合に、都として実施する感染拡大防止策について事前に説明するものとみられる。
事態が悪化の兆しを見せていることは明らかですが、感染者数が急激に増加することや、その時期がいつなのかが、ほぼ正確に予測されており、小池都知事が週末の外出や夜間の飲食店利用の自粛を前もって要請することができたということは、感染拡大がまだコントロールし得る範囲内にあることを意味しているのではないかとも思えます。
我が国の感染拡大抑制へのアプローチは、強制力をもって人の流れを止めるというものではなく、感染の可能性が高まる条件を作らないよう、自発的な防御行動を促すというものです。つまり、国民の自覚ある行動にその多くが委ねられているということでしょう。
一人一人が、自分が感染しないような防御措置を行うともに、すでに自分が感染していることを前提に、絶対他人を感染させないような行動を採ることが求められています。突き詰めれば、感染するかしないかは確率の問題です。「移さない、移されない」ための色々な心がけの一つ一つは感染確率を数%下げるだけかもしれませんが、それをいくつも積み重ねること、そしてそれをより多くの人が行うことにより、數十%の効果が期待できるのではないでしょうか。
政府の初動が遅かったとか、対応が後手に回っているとか、そんな意見も少なくありませんし、突っ込みどころは確かにたくさんありますが、まずは、この社会を感染爆発の危機から守り切ることが最優先の課題でしょう。
緊急事態が宣言されたからと言って、超人的な誰かが快刀乱麻にこれを解決してくれる訳ではありません。結局、地味な手立ての継続的で確実な積み重ねを、「みんなでやる」以外、これを克服する手段はないのだと思います。